太陽に手を伸ばす

日曜日です。
おうち大好き人間にとって土日のどちらともを外出して過ごすのはなかなかハードルが高いことなんですけど、新幹線のチケットをまだ買ってなかった事を思い出したので止むを得ずお出かけしてきました。ホテルの予約だけして満足していた。パッパラパーやな。
朝一で向かったみどりの窓口はこれまで見たことない閑散っぷりでほぼ待たずに購入出来たんですけど、窓口のおにーさんが名札の横に研修中のプレートつけてて先輩社員っぽい人に付き添われている方だったので胸の内でひそかにエールを送ってきました。ああいう窓口対応って一見決まったこと喋るだけに見えるかもしれないけどめっちゃ体力要るもんね。駅じゃないけどわたしも前職で対面業務やってて、最初の頃はもうお客様ひとり終わるだけでくたびれたおして頭ズキズキしたのをおぼろげに覚えてるので他人事とは思えなくてですね。大都会トーキョーだからいろんな人が来るかもしれないけど何かあったら嬉しかったお客様のことを全力で思い出してほしい。頑張ってくれ。


昨日は久々に音楽フェス的なイベントに行ってきたのでした。アミューズフェス。目当ては当然ポルノさん。4月の29日以来のライブ参戦でした。この日にライブがある事が3月の時点で予め分かってたから、ああ今回のツアーが終わったら5月は半年ぐらいぶりにポルノさんのライブに行かないひと月になるんだなあ体感的に長いひと月になるんじゃないかな、って考えてたはずだったのに結構あっという間に過ぎたような。それなりにいろいろあったからかな。長すぎるようつらいようって嘆くよりは全然良いけども。
半年ほど続いてたツアーがホール規模だったから、立ち見席だった時以外は椅子がある公演ばっかりだったんです。2月に行った東京キネマ倶楽部のライブもスタンディングとはいえしっとり落ち着いて聴く感じだったし。だから昨日のようにお客さんでぎゅうぎゅうになる感じはだいぶ久々で血が滾りました。楽しかった。初めて知ったアーティストさんで好きな歌が出来た事でフェスの醍醐味もしっかり味わえたし、最愛のポルノさんの出番は最初っから最後までフルスロットルっぷりが素敵だったので言うことなしです。開始1曲目から6年ぶりにライブでやる歌もってくるとかそんなもんいきなりテンション臨界点突破に決まってるじゃないか。今これ入力してるだけで楽しかった気分が自然に呼び起こされて顔が緩みそうになる。お二人が私の一番です。


そう言えばせっかくこういう好きなことを書ける場所を作ったのだから、先月読んだ本のまとめでも書こうかと思ってたのにすっかり忘れていた。ほんとは4月末にやりたかったのに忘れててそのままになってもう6月や。
なんとなく読んでみた一冊から連想のように続いていく読み方が多かったように思う。文章読本からの春琴抄とか。花田菜々子さんの著作で紹介されていたのがきっかけで手に取った西加奈子さんとか。あと映画を観て再読欲を煽られまくって一気に読んだスカイ・クロラシリーズも。読み始めてからいろいろな空をずっと持ち歩いている。
本の内容とか評価を抜きにして、体験としていちばん印象深いのは苫米地英人さんの自己啓発本。現時点の自分でも手が届くところのさらに外側にいる『こうなりたい自分』を強くイメージする、というような事を試した時に、他のすべてを差し置いて真っ先に思い浮かんだのが写真を撮ることだったのでなんかもう自分には嘘は絶対に吐けないのだという当たり前の事を突きつけられた気持ち。気付くのが遅いな。いつも遅いんだわたしは。惑星だとして太陽みたいに好きな気持ちが真ん中にあるとして、その好きな気持ちのそばにいる自分は客観的に見たら相当偏屈な軌道を描いているのかもしれない。そこでなんでそんだけ離れるんだ的な。公転周期どんぐらいなんだ的な。惑星とか公転とか全然詳しくないのにこんな話題を出してしまった事をどうしてくれようか。
好きでいる事実は変わらずにここにある。ここにあった。燦然と。見ようとしなかっただけで。