二度目もいつか

土曜日。晴れ。冬に逆戻りしたような寒さ。おかげで窓を開け放って換気したあとの部屋の空気が清々しい。良きこと。

長いことブログというかたちで日常を書き綴る事を続けているんですが、ときどき不意に、どんな長さでもいいからとにかく日記を書く事を1年間続けてみたい、という欲がメラメラっと燃え上がる事があるんです。そんで過去に実際に行動を起こしたのが2010年・2017年・2019年の3年間なんですけど、今ふと振り返った時にそのどれもが閏年ではないなと気付きまして。

今日は2月29日という日付を付して何かを書き残す事が出来る貴重な機会だ、と思い至ったので今これを書いているところです。せっかくこういう場を作りもしたわけだし。

今はツイッターがあるので過去の2月29日に何を呟いているのかを振り返る事なら簡単にできるけれど、呟きと長文の日記だとやはり振り返って読み返した時に思い起こせる熱量にも違いが出るものです。ツイッターの特性である140文字制限と瞬発力がもたらす言葉は時として鋭くもあるけれど、わたしの場合は眠いとか寒いとかポルノさんめっちゃ好きとかの日常の呟きばかりなんでね。

ついでに10年前、2010年の2月末から3月始めにかけてのブログをさっき読み返してきました。なんというかもう言葉の若さ青さに赤面しきりというやつ(今だったらブログに顔文字を使うという事はしないなさすがに)。一方で好きなように書き殴れる環境だったおかげで純度の高い憤りとそこから生まれた断章を目の当たりにしたりもして、こういう驚きや気付きがあるからやめられないんだろうなとも思いました。いつか読み返す未来の自分が楽しんでくれるといい。

過去を振り返ることばっかり書いてるから現在を見渡してみよう、と思ってはみるものの最近はねぇ…。様々な種類の悲観的な憶測と決定と暴言が飛び交っていて、それでも日常は滞りなく続いていて。相変わらず電車に乗って出勤もしてるし、年度末が近付いているからめちゃくちゃ慌ただしいのも例年通りという感じだし。

ただ週末にどこかへ出かける事は減ってますやっぱり。土曜日はおうちで映画観たりプロレス動画観たりごろごろしたり、日曜日はおうちで本を読んだりnoteにあげる文章を書いたりごろごろしたり、という過ごし方が続いている。表参道にある好きな本屋さんに行って渋谷へと歩くお散歩コースが定番なので、あったかくなったら行きたいねって話をしてるところなんですけども。いつ実現させられるだろう。

そういえば以前ここにも書いた南池袋の新栄堂書店さんが、入店して真っ先に目につく平台に『正しく怖がる感染症』といった本を積んであって、なんというか「街の本屋さん」としてのあるべき姿を見たような気持ちになりました。大事なこと。次に引っ越しをする時には徒歩圏内にそういう書店がある街を選んでみたい。

そんなことを考える2020年2月29日。

あなたもどうかお気をつけて。